1939年に発売されたこのジャケットですが、1939年・1941年のHarley-Davidson Accessoriesに掲載されている以外には資料が見つかりません。
第二次世界大戦の影響で、たった3年と言う短い期間の販売となったジャケットですので当然です。
1945年の終戦を迎えるまでハーレー・ダビッドソン社はレザージャケットの生産をストップしていましたが、その年から販売され大ブレークしたのが有名なサイクル・チャンプと言う事です。
現在のライダース・ジャケットとは異なり、とても上品でモダンなデザインです。
少し長い着丈ですので腰ポケットx2、胸ポケットx1、更にハンドウォーマーx2と機能性にも優れております。
肩からのサイドプリーツ、ウエストと衿ぐりのダーツ処理にて着心地も抜群です。
サイドアジャスト付きのベルトドバックでさらにフィット致します。
カラーは、TANxBLACK / BLACKxTAN / BLACKを素材のバリエーションも含め3色の販売されておりました。
現物の画像を掲載したいのですが著作権等の問題もありますので、とりあえず、カタログからの説明でした。田中凛太郎氏の"Motorcycle Jackets:ULTIMATE BIKER'S FASHION"または、"HARLEY-DAVIDSON/BOOK OF FASHIONS 1910s-1950s"に掲載されております。
*レディースの為、一部仕様やデザインが異なります。
ネットを検索しても見つからないジャケットですが、私もたまに拝見させて頂いているRivet HEADのブログからのご紹介となります。
1940'sのホースハイドの物でZIPPERや裏地は異なりますが、とても貴重な画像ですので是非ご覧下さい。http://rivet-head.blogspot.jp/2011/05/1930s-horsehide-harley-davidson-riders.html
では、ボロですが私の私物資料をご覧下さい。
30'sですので、勿論ハトメのTALON ZIPです。
素材はTANカラーと同様のシープスキン(羊革)でレアなブラックです。
サイドアジャストにも補強の為に、ハトメが打ってあります。
独特なバックデザインです。
ポケットに付くZIPスライダーは前身頃に3ヶ所となる為、当時主流の目立つボールチェーンをあえて使用せずとてもシンプルです。
袖口は、ウエスト同様にダブルDカンにてアジャスト致します。
デザイン画にするとこうなります。
では、今回作製したサンプルの画像です。スライダーも当時と同様の物となります。
フロントZIPはHOOKLESSに変更致しました。
TANxBLACK / BLACKxTAN(2トーン)の裏地にはベージュのプリントネルを使用致しますが、BLACKは赤のプリントネルを使用致しますので以下の雰囲気となります。
(画像修正にて作製致しました。)
素材に付きましては、当時のシープスキン、ホースハイドではなく今回は上質なゴートスキン(山羊革)を採用致します。
画像でもご覧頂けると思いますが、独特な艶感がある素材です。
試着画像と詳細はまたUP致します。
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