7月に販売予定のオリジナル・ハットの素材"ブンタール(BUNTAL)"のご紹介です。
原材料は亜熱帯地方に育つココ椰子の枝の芯(ブンタールファイバー)を使い、
その芯を裂かずにアジロ編みにした帽体(帽子の原型)をブンタールと言います。
出来た帽体を成型し、頭周りにハットバンドと内側の汗止め(すべり)をつけてようやく完成になります。
繊維を裂かずに使用するため、弾性(耐久性)があり表面には上品な光沢感が出ます。
湿度にも強く夏には最適の素材です。
原材料の生産国はフィリピン、バリ、台湾などがありますが、その中でも上質な素材として有名なのがフィリピン産のブンタールファイバーです。
天然の繊維ですので、様々な太さが混ざった状態で出荷されるブンタールファイバーを太さごとに選別し、一つ一つ手作業で編み上げていきます。
年々ブンタールは高齢化による職人の減少と良質な材料の減少に伴い、とても貴重な素材になっております。
今回はその中でも緻密でグレードの高い日本の職人が編み込んだ一目で上質と分かる帽体を使用することが出来ました。
ブンタールもパナマと同様、素材が良く、目が細かく、編み目が均一なほどグレードの高いものになります。
作業が細かくなるほど美しく仕上げるには熟練の職人技と時間が必要です。
そのため一つの帽体が完成するまでに2~3カ月もかかり、
夏物の素材としては、品質、値段ともにパナマと並ぶ最高級品になります。
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