私が愛用しているオリジナルのジョージ・ブーツです。
このブーツは、2011年8月12日に出来上がったサンプルとなります。
革の強度と本体の耐久性を視る為に、約1年半で250日以上メンテナンスなしで着用した物です。手入れと言ったら、ブラシングのみで靴クリーム、ミンクオイルも一切使用しておりません。
雨の日も着用していましたので、つま先は型崩れとなって当然です。
革もかすれて、
ヒールも最悪です。ですが、耐久テストは予想以上で1年のつもりが、1年半が過ぎてしまいました。
とても可哀そうな事をしてしまいましたが、これからまたテスト致したいと思います。
"どこまで蘇らせるかテスト"です!
と言っても、いつもの私の適当シューケアーですのでご覧下さい。
まずは、お手入れの準備です。
靴紐をはずして、シューツリー(シューズ・キーパー)を入れます。
今回は、エドワード・グリーンのサイズ7を使用致します。
シューツリーが無い場合は、新聞紙をつま先までしっかり詰めて下さい。
そり返り、つぶれたつま先がこうなります。
次に、お手入れ道具です。
お手入れしながら、ご説明致します。
それでは、"どこまで蘇らせるかテスト"の開始です!
靴底、コバの隙間を重点に全体のホコリやゴミを取り除きます。
なんか、ちょっとすっきり致しました。
次に、シュークリーナーと私の場合は歯ブラシです。
メーカーは、コロンブス、KIWIなど問いません。
歯ブラシでクリナーを優しく伸ばします。(ちょっと付け過ぎました。)
切替えや、縫い目の汚れもしっかりとかき出して下さい。
力で拭き取るのではなく優しくしっかりと、布で汚れを拭き取って下さい。
布は、ハンカチ、バンダナ、Tシャツ、ボロ布など目の細かい木綿(綿100%)を使用致します。
コバの隙間も、しっかりと、
特に重要なのは、甲とつま先の間に出来るシワは念入りに汚れを取り除きます。
クリーニング後は、ややマットな表面となります。
私流ですが、次に、スエードインキ(コロンブス)。
スエード用の補色インクです。
私の場合は靴墨で補色(塗る)するのではなく、このインクで補色(染める)致します。
染料ですので、塗り過ぎない様に注意が必要です。
かすれが、目立たなくなります。
次は、乳化性の靴クリームです。(今回はサフィールのユニバーサルレザーローションを使用)
油性の靴墨ではなく、ビーズワックスのクリームかローションを使用して下さい。
革に栄養と柔軟性を与え、劣化とヒビ割れを防いでくれます。
愛情込めて、念入りに伸ばしていきます。では、少し柔らかい毛のブラシ(大)でブラッシングです。
押し付けるのではなく、浮かし気味で徐々に高速ブラッシングがベストです。
こんな、感じになります。
次に、コバを仕上げていきます。コバインキ(コロンブス)でコバとヒールを蘇らせます。
コバ部分に塗る、慎重な作業です。
でも水性インクですから、はみ出したらティッシュで拭けば問題有りません。
次は、補色したコバをコーティングします。今回は、サフィールのビーズワックスファインクリームを使用致します。
ちなみに、ドレスシューズの場合は油性の靴墨を使用しております。
少量を伸ばします。
付け過ぎても、布が吸うだけとなります。
こうなります。
コバが蘇りました。
ヒールも蘇りました。
そして、最終工程となります。
少しつま先のツヤと補色を致します。
これも、ドレスシューズの場合は油性のロウ系を使用いたします。
つま先のみ、円を描く様に。
必ず、つま先のカップまでです。
ヒールもカップまでです。
様々な、仕上げ方が有りますが、。
こんな仕上がりとなりました。では、テスト前の可哀そうな画像をサイドご覧下さい。
ヒールは近所の靴屋さんにお願いします!
http://warp-and-woof.blogspot.jp/2011/08/original-george-boots.html
また、5月下旬~6月中旬販売予定のペッカリー型押しの記事は、こちらからご覧下さい。
http://2nd-warp-and-woof.blogspot.jp/2013/01/original-george-boots-peccary-embossed.html
No comments:
Post a Comment