Tuesday, 12 March 2013

耐久テストは完璧でしたが、あまりにもブーツが可哀そうです。

私が愛用しているオリジナルのジョージ・ブーツです。
このブーツは、2011年8月12日に出来上がったサンプルとなります。
革の強度と本体の耐久性を視る為に、約1年半で250日以上メンテナンスなしで着用した物です。
手入れと言ったら、ブラシングのみで靴クリーム、ミンクオイルも一切使用しておりません。
 雨の日も着用していましたので、つま先は型崩れとなって当然です。
革もかすれて、
 ヒールも最悪です。
ですが、耐久テストは予想以上で1年のつもりが、1年半が過ぎてしまいました。

とても可哀そうな事をしてしまいましたが、これからまたテスト致したいと思います。

"どこまで蘇らせるかテスト"です!
と言っても、いつもの私の適当シューケアーですのでご覧下さい。

まずは、お手入れの準備です。
靴紐をはずして、シューツリー(シューズ・キーパー)を入れます。
 今回は、エドワード・グリーンのサイズ7を使用致します。
 シューツリーが無い場合は、新聞紙をつま先までしっかり詰めて下さい。
 そり返り、つぶれたつま先がこうなります。
次に、お手入れ道具です。
お手入れしながら、ご説明致します。
それでは、"どこまで蘇らせるかテスト"の開始です!

まずは、ブラシ(小)を使用致します。(ちなみに、オリジナルブラシとなります。)
 靴底、コバの隙間を重点に全体のホコリやゴミを取り除きます。
 なんか、ちょっとすっきり致しました。
 次に、シュークリーナーと私の場合は歯ブラシです。
 メーカーは、コロンブス、KIWIなど問いません。
歯ブラシでクリナーを優しく伸ばします。(ちょっと付け過ぎました。)
切替えや、縫い目の汚れもしっかりとかき出して下さい。
力で拭き取るのではなく優しくしっかりと、布で汚れを拭き取って下さい。
布は、ハンカチ、バンダナ、Tシャツ、ボロ布など目の細かい木綿(綿100%)を使用致します。
コバの隙間も、しっかりと、
 特に重要なのは、甲とつま先の間に出来るシワは念入りに汚れを取り除きます。
 クリーニング後は、ややマットな表面となります。
私流ですが、次に、スエードインキ(コロンブス)。
スエード用の補色インクです。
かすれは、表革の吟面(表皮)が摩擦で削られることでスエード状になっております。
私の場合は靴墨で補色(塗る)するのではなく、このインクで補色(染める)致します。

染料ですので、塗り過ぎない様に注意が必要です。
 擦り切れたコバも、同様に補色致します。
 かすれが、目立たなくなります。
次は、乳化性の靴クリームです。(今回はサフィールのユニバーサルレザーローションを使用)
油性の靴墨ではなく、ビーズワックスのクリームかローションを使用して下さい。
革に栄養と柔軟性を与え、劣化とヒビ割れを防いでくれます。
 愛情込めて、念入りに伸ばしていきます。
 靴の美容液と考えております。

では、少し柔らかい毛のブラシ(大)でブラッシングです。
押し付けるのではなく、浮かし気味で徐々に高速ブラッシングがベストです。
こんな、感じになります。
 次に、コバを仕上げていきます。
 コバインキ(コロンブス)でコバとヒールを蘇らせます。
コバ部分に塗る、慎重な作業です。
でも水性インクですから、はみ出したらティッシュで拭けば問題有りません。
次は、補色したコバをコーティングします。
今回は、サフィールのビーズワックスファインクリームを使用致します。
ちなみに、ドレスシューズの場合は油性の靴墨を使用しております。
少量を伸ばします。
付け過ぎても、布が吸うだけとなります。
 そして、ブラッシング。
 こうなります。
 コバが蘇りました。
 ヒールも蘇りました。
そして、最終工程となります。
少しつま先のツヤと補色を致します。
これも、ドレスシューズの場合は油性のロウ系を使用いたします。
 つま先のみ、円を描く様に。
 必ず、つま先のカップまでです。
 ヒールもカップまでです。
様々な、仕上げ方が有りますが、。
 こんな仕上がりとなりました。
 では、テスト前の可哀そうな画像をサイドご覧下さい。
 自己判断ですが、本日のテストも合格と致しました。
ヒールは近所の靴屋さんにお願いします!

以前の記事は、こちらからご覧下さい。
http://warp-and-woof.blogspot.jp/2011/08/original-george-boots.html

また、5月下旬~6月中旬販売予定のペッカリー型押しの記事は、こちらからご覧下さい。
http://2nd-warp-and-woof.blogspot.jp/2013/01/original-george-boots-peccary-embossed.html

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